サイズ 縦16.5×横16.5×高さ20㎝
重さ 2411g
※当作品は水漏れをしますので、花器として御使用の場合は落としを御利用ください。
●こちらの商品はギフトラッピング対象外となります。
●のぶちかの作品説明
今回の仕入れで個人的に一番ぶっ飛びましたのがこの壺です。
八田さんの工房でとてもつもない存在感を放ってのぶちかの方を見てきたこの壺と目があった時、何をどう考えても仕入れないなんておかしい!と強く思い、セレクトさせていただきました。
前置きはさておき、
紐作りですが割りと端整なシンメトリックな仕上がり。
しかしよく見るとやはり紐作りならではの微妙な歪みが肩のあたりに認められます。
だが、そこが良いのであります泣!
次に、焼きはほぼ全体が灰被りとなっていますが、薄すぎず厚過ぎない灰が小気味良く、茶褐色の中に赤い肌合いが首から畳付きにかけて静かに浮き上がる様も憎いです。
また、焼成後に漆を焼き付けている事からねっとりとした鈍い艶が生まれ、それが侘び枯れて寂びた印象となったであろう焼きに、ほんのりと瑞々しい生命感をもたらしてる様に感じます。
ちなみにいくつかダイナミックな石はぜが確認できた為、恐る恐る水を入れてみましたが、待つまでもなく途端に複数箇所からザンザン降りの大漏れが起こりました笑。
ただ、そんな事はこの焼きの前では些末な事と言いますか、詭弁でもなんでもなくどうでも良い事だと感じています。
なぜなら、漏れに関しては落としを入れて使えば済む話ですし、それ以上に漏れない普通の壺よりも、この壺がこの壺のレベル感で焼き上がって(漆も焼き付けていますが)いる事の方が価値が高いからです!
最後に、花を生けられる際はぜひ御使用前にボディへ水を打ってあげてください。更なる瑞々しさを湛えて、花器も花も活き活きを映してくれる事と思います(釈迦に説法の場合は無礼をお許しください汗)。
●御購入の前に
八田亨氏の作品は、複数の土をブレンドして使用する為、その土に含まれる鬼板(鉄分)やマンガンが焼成時に溶けて器表面に小さい穴が入るものがございます。
それらは焼き味にこだわる八田氏の表現方法ゆえに起こる景色であり、基本的にこれらの穴や亀裂は御使用に問題無いものですので、作品到着後にそれらの存在の有無による御返品には御対応致しかねます。
御購入の際は予めその旨を御理解、御了承下さいます様、お願い致します。
また、穴の個所は可能な限り写真内にて指でさし示しておりますので、事前に御確認をお願い致します。
指でさし示していないものにも穴がある場合はございますので、御了承下さい。
また、ごく少数ですが作品によっては給水が激しく、その為に器の表情の変化が早いものがありますので、ぜひ器が育っていく感覚を楽しんで頂ければ幸いです。
一方で変化が早いものは長時間液体を入れておく事で漏れる場合があります。その場合、片栗粉と水を混ぜたものを器に入れて(すぐに沈澱するのでたまに混ぜて撹拌するとなお効果的です)、漏れが止まるまで入れっぱなしにして目止めをお願い致します。